宮本亜門の バタアシ人生 ―自殺未遂・引きこもり・対人恐怖症・・・すべて経験済み 居場所を見つけた11人の生き方のコツ話 - - スウィートアイテム
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見えない世界の舞台を見た
(2008-11-14)
雑誌MISS掲載「宮本亜門 見えない“ココロ”の育て方」をもとに再度書き下ろしたもの、だそうです。
見えるものだけを認める時代のなか、見えないものを語るのは、とっても、バランス感覚を要するものだと思います。
見えないものを大切と感じる。だから、思い切って船出し、語り始めた途端、航海は後悔に変わる。
多くの先人が、そうした困難の中で、港から離れず、あるいは港に戻り、静かに生きることを選んできたのだろうと想像しました。
亜門さんは、学習や論考からだけではない、ご自身の様々な体験(読んでのお楽しみ)による「実感」を背景に、演出家としてその最適な表現角度から、見えない世界を、見えない世界を持っているからこそ豊かに生きる人たちを、本という舞台の中に立ち上げたように感じました。それは、見えない世界の仲間たちが、とっても、豊かに、素敵に、生きていることが活き活きと伝わってくるから・・・。
編集者や取材者の方など、舞台を共に作った人たちへの想いを素直に表しているのも、亜門さんらしいです。
特定の宗教、思想、カリスマ、典型的体験。そういったものに絡めとるのではなく、各人の個性、その人らしさの、芯のようなところに、豊かな、各人の、見えない世界が、個性的に広がっている。
亜門さんが感じるのは、そういうことかなと、推しはかる訳は、これも読んでのお楽しみで。
素敵な本です。
あきらめず、バタアシでもがき泳いだその先に広がっていた景色は、これだったのですね、亜門さん。


