ラーメン屋vs.マクドナルド―エコノミストが読み解く日米の深層 (新潮新書) - - スウィートアイテム

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ラーメン屋vs.マクドナルド―エコノミストが読み解く日米の深層 (新潮新書)

竹中 正治

新潮社

グループ:Book

ランキング:2404

価格:¥ 714

発売日:2008-09

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ラーメン屋vs.マクドナルド―エコノミストが読み解く日米の深層 (新潮新書)

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カスタマーレビュー

今まで見た中で最も深い日米比較文化論です。  (2008-12-20)
この本は、一見、タッチが軽いのですが、読み進めるうちに非常に深い比較文化論だということがわかります。私自身、これまで多くの比較文化論の本を読んだりひとと議論したりしましたが、この本には、そうだったのかと初めて気づかされることがいくつかありました。値段の割りには、タイトルの軽さの割にはとても重い内容です。

タイトルだけで忌避しないほうが良いですよ  (2008-12-10)
とにかく、予測と自分の願望を取り違えたようなステロタイプなアメリカ人と日本人の評価に飽き飽きしていた私には初めて出会えたある程度客観的な日米比較論です。

特に金融関係でアメリカに比べて日本の投資家が保守的だという既存の評価に
今ひとつ納得できていなかった私には初めて具体的な数値に基づく
原因の分析をしてくれた内容です。

個別の評価には異論等あると思いますが具体的な根拠もなしにアメリカの世紀の終わりとか言ってるマスコミとは一線を画す内容だと思います。

America vs. Japan or why risk-averse Japanese cannot become Bill Gates  (2008-12-07)
One may think that “Ramen ya vs. McDonald’s”, will be another (rather uninteresting) comparison between America and Japan, full of prejudices and stereotypes. But this book is a fascinating one. The author does not only provide intriguing facts and insights about both countries but also entertains the reader with a lot of his own experiences (he lived in Washington). For example, a “very good” (とても良い) evaluated car in America is considered as an “Akerlof-lemon”. It must be evaluated as “excellent” (素晴らしい)to make the car dealer happy (p. 38-40).
Although this book is written by an economist, non-economists will enjoy reading it too, because of the wide range of different topics included (i.e. Movies, Anime, Education, Culture, and Politics). Another point that makes the book very readable is that the author does not mince matters, i.e. he compares Ozawa, the leader of the Democratic Party Japan, and the former Prime Minister Fukuda with characters from the Doraemon comic (p. 68).
In addition to being an enjoyable read, it is a great chance for foreign readers to learn interesting Japanese expressions (i.e. 群盲、象を撫でる, p. 8). A highly recommendable book!

身近から発想する比較文化論プラス金融論  (2008-11-09)
「ラーメン屋 vs. マクドナルド」という書名から通俗的際物的な内容を想像していましたが、どうしてどうしてかなり濃い内容が巧みな語り口で綴られており、感心しました。(このような対比的説明がなされると、読後も長く記憶に残りやすいように思います。)なかでも、例えば(1)英語と日本語という文字体系(言語体系)の相違が弁論文化(スピーチ、プレゼンテーション)と書き物文化(ブログ)の違いに反映されているのではないかとの見解(第3章)や(2)日本人は住宅でリスク・テイクしている(住宅購入によりリスク性金融資産の保有余地が狭められている、両者の合計が資産総額に占める比率(50%台)は英米と遜色ない)との指摘(第4章)、(3)新銀行東京の失敗が「スコアリング方式」の無理解に起因するとの解説(第6章)には、頷かされました。また、中小企業の経営者が無担保・低金利・返済期限無の借り入れを希望する傾向にふれて、これは経営権の共有なしに「資本」を求めているに過ぎないと喝破したくだり(187頁)は、これまた成る程と思わされました。特に新人銀行マンにとっては、いろいろな意味で得るところの多い一書であると思われます。

ちなみに、詰まらない話ですが、日米比較という観点から近時当方が疑問に思っているのは、日本のいわゆる新作AVでは単独女優物が隆盛であるのに対し、米国のそれは複数女優物しかないという点です。

よい議論はあるが、統一感に欠ける  (2008-11-05)
著名なエコノミストによる、日米文化の比較論。日本文化をラーメン屋に、アメリカ文化をマクドナルドに象徴させる。つまり、様々な素材があり、その組み合わせで新しい作品を生み出すラーメンのような日本文化。そして、どこに行っても同じ物が同じように提供される、規格化されたアメリカ文化である。

本書の魅力の一つは、アメリカでの著者のエピソードの数々だろう。日本文化についての会合で質問した経緯や、他のエコノミストとの討論の様子などは生き生きとしていて楽しい。これがアメリカ文化を鮮やかに描き出している。また、よくある日本人像が統計データなどの議論から覆されていく過程も楽しい。

特に、第4章が最高。ここは日本人が投資についてリスク回避的だ、という通説への批判である。日本人がリスク回避的に見える原因は、90年代の郵便貯金の商品特性と、突出した富裕層が存在しないこと、に求めている。著者のエコノミストとしての実力が存分に発揮された、読み応えのある章だ。

こうして日本人に対するステレオタイプが崩されていく。しかし、よくある日本人像を批判した後の日本人論が弱い。それまでの議論とは違い、自らの主張には論拠となる議論やデータはあまり提示されない。これではもう一つのステレオタイプを提示しただけに止まってしまう。あるいは、ステレオタイプの相対化が著者の目的なのだろうか。

最後の第6章は、スコアリングモデルの日本での捉えられ方への批判に当てられる。ここでの議論は説得力もあり、納得できるものだった。しかし、日米文化の比較はどこへ行ってしまったのだろう。第6章は、それまでと違って両文化の特質を描くことから離れてしまっているように思えた。

本書は、素晴らしいエッセイである。印象的なエピソードや、巧みな比喩を使って読者を引き込んでいく。しかし、構成の緊密さ・統一性や、論証の緻密さには欠けると感じた。

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